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「252 生存者あり」評論

◆東京が未曾有の大災害に見舞われるパニック大作 (70点)

 今年の冬は人助けが流行っているようで、やたらとレスキュー隊が活躍する映画が多い。自衛隊の航空救難団を描く『空へ ―救いの翼 RESCUE WINGS―』しかり、感染症被害者を助ける医師団の物語『感染列島』しかり。

 その中でも、「お助けもの」好きな人の心を一番つかむと思われるのが邦画大作『252 -生存者あり-』。未曾有の大災害に見舞われる東京と、救助活動にあたる東京消防庁ハイパーレスキューの活躍を描く感動ドラマだ。

 直下型地震に見舞われた東京は、その数日後に大型台風の直撃を受ける。緩んだ地盤は決壊、高潮により銀座線新橋駅は水没した。そこに居合わせた元レスキュー隊員(伊藤英明)は、わずかな生き残りとともに廃駅である旧新橋駅に避難。一方、壊滅的被害を受けた地上でも、間もなくやってくる次の本格的暴風雨の到来を前に、消防庁や各省庁の担当者が対応に駆けずり回っていた。

 閉じ込められた生存者の中に偶然にも救助のプロがいた。男はその専門知識と抜群のリーダーシップで一般人を率い、サバイバルを開始する。

 もう、この手のパニック映画のお手本のような設定である。

 主人公と行動を共にする地下生存者の内訳は、ひねくれものの若い医者(山田孝之)に陽気な大阪商人(木村祐一)、在日ホステス(MINJI)に障がい者の娘(大森絢音)。

 トラブルメーカーからお涙頂戴担当まで、役者そろってま~す、としかいいようのないメンバーとなっている。ストーリーなど聞かずとも、その後の展開が読めるようだ。

 その他の笑いどころとしては、あのお台場の瀟洒なテレビ局ビルが、津波のような高潮にいとも簡単にブチ壊されてしまう場面。素敵な丸い展望台が、風船のようにぷかぷか流されてしまう。ちなみに本作は、日本テレビ製作である。

 こうしたスペクタクルシーンは、洋画大作に慣れた目にはことさら新味はないが、なんといっても舞台が国内というだけで面白さは段違い。見知った新橋の駅前がぐちゃぐちゃになると聞けば、覗き見心が刺激されるというものだ。その驚きの廃墟は、オープンセットにCGの背景を合成して作られた。旧新橋駅の再現セットと合わせ、その出来は上々だ。

 描かれる災害の規模も、気象庁と意見交換して荒唐無稽にならないギリギリを目指したとか。それが反映されているかはともかく、リサーチを重視する姿勢は歓迎したい。

 よく出来た映像面に比して、逆にダメなのは人間のリアリティ。登場する救助隊らはたやすく感情に流され、危機意識の欠如したいかにも現実味のない描写。プロフェッショナルの仕事を期待する観客は、きっと萎えるだろう。

 安易に泣かせようとするから、上記のような無理が出る。泣きたい女性客を意識しているのかもしれないが、そんなものはヨン様でも主演にたてて別に作ればよい。

 せっかくのパニック大作なのだから、命がけの仕事と対峙する男たちの精神をしっかりと表現してくれたら、もっと厚みが出ただろう。余計なお涙頂戴などせずとも、そういうものに人々は感動する。

前田有一 2008年12月04日
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