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映画やドラマで大活躍中の、山田孝之さんのファンサイト(もち!非公式!)をオープンしました。

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ここに書かれていることを
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はじまり

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「クローズZERO」評論

◆学園内で抗争を繰り広げる、熱い高校生たち (40点)

 尾崎豊の歌に、誰かの喧嘩の話にみんなで熱くなりながら、同時に自分がどれだけ強いのか気にかかる(たぶん)高校生の心情を綴った歌詞がある。男の子にとって妙にいたがゆい、このリアルな歌詞づくりのセンスは天才的と私は思うが、同じように感じる人もきっと多いだろう。

 『クローズ ZERO』は、地域の有名なワルがそろって入学してくる不良校「鈴蘭男子高校」の頂点(昔でいう番長だ)を、腕自慢の男子たちがそれぞれ目指す学園ケンカアクション。女の登場キャラは人質になる以外やることがないという、隅々まで汗臭い物語だ。一歩間違えば尾崎ソングの歌詞同様、邪気眼になりかねないストーリーを、三池崇史監督が独特のケレン味溢れる演出で、それなりに見られるバイオレンス映画に仕立てた。

 鈴蘭男子高等学校では、創立以来いまだ全校制覇したものはいなかった。現在その最有力候補とされるのは、最大派閥"芹沢軍団"の芹沢多摩雄(山田孝之)。だが、めっぽう強い転入生の滝谷源治(小栗旬)が、他の軍団や派閥を吸収合併しつつ、急激にその勢力を伸ばしていた。

 学園トップを狙う高校生らの戦いの話だが、ここは文字通り群雄割拠で、戦国時代の英雄のごときカッコイイ男たちがひしめき合っている。難病にかかった親友のため、なんとしても鈴蘭の頂上を目指す男(なぜそれが親友のためになるのかは不明だが)や、ヘタレな自分の夢だった鈴蘭制覇を才能ある後輩に託す男(才能=ケンカの強さ)、強く信頼する友人に自分の軍団を任せる男など、とにかくキャラクターが立っている。高校生だけのドラマながら、学生映画のようにならなかったのは、監督が実力者だからだろう。

 喧嘩シーンの迫力も邦画にしてはなかなかで、ドアをぶち破りながら吹っ飛んでいく生徒や、蹴り一発で相手が何回転もしてしまうなど、はっとさせるショットがいくつもある。ただそれは前半に集中し、後半になってお話が盛り上がるほど、逆にアクションがチープになっていくのは残念。

 また、出てくる高校生の中には妙に老けてるヤツがいたりして、気を抜くと東映ヤクザ映画になってしまうのではないかと心配するスリルも味わえる。

 とはいえ、この映画は基本的に優しい映画。子供たちはどんなに半殺しにされても、後に残るような怪我一つしない。往年の学ラン喧嘩もの、ビーバップハイスクールでは鼻に鉛筆を突っ込んで折ってしまうような、生理的に嫌過ぎる場面があったりしたが、『クローズ』は現代的に洗練されており、そういう下品なことはしない。

 登場人物には生活感がなく、あくまでテストステロン旺盛なティーンエイジャーたちのケンカ120分といった趣だが、決して退屈はしない。主人公の小栗旬はハンサムだし、ライバルの山田孝之は脱オタどころかいまや貫禄たっぷりな"軍団長"である。特に山田のほうは何とも似合っていて、高校生とは思えぬ風格。むしろ、子供の一人や二人いてもおかしくないといった風貌である。彼らの最終対決は、雨の中の激しい殴り合いで、それなりに見ごたえがある。

 この映画版は、高橋ヒロシによる原作マンガより時間的に前を描くオリジナルストーリーなので『ZERO』と名づけられた。そんなわけで、原作未読のものでも十分に楽しめる。鑑賞の際は、鈴蘭のてっぺんを一緒に目指してやるくらいの気合をいれて、思い切りキャラクターの誰かに感情移入して楽しむと良かろう。

前田有一 2007年10月21日

「クローズZERO」評論

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